2018年3月15日木曜日

オレオレ言語、Expressoについて・・・関数編

こんにちは、はざまです。今回も例に漏れず、Expressoについての記事です。今回はちょっとだけ具体的な文法に触れます。

どんなプログラミング言語にも当たり前にある要素の1つとして、関数が挙げられます。もちろん、Expressoにも存在しますが、Expressoの場合、モジュールの関数と、クラスのメソッドが存在します。実装上は、前者はモジュールクラスのstaticメソッド、後者は普通にクラスのメソッドです。
module main;


def test()
{
    let a = 10;
    return a + 10;
}

def test2(n (- int)
{
    return n + 10;
}

def test3(n (- int) -> int
{
    return n + 20;
}

def test4(n (- int) -> int
{
    if n >= 100 {
        return n;
    }else{
        return test4(n + 10);
    }
}

def main()
{
    let a = test();
    let b = test2(20);
    let c = test3(20);
    let d = test4(80);

    println(a, b, c, d);
}

このコードもテストコードから引っ張ってきたものですが、Expressoの関数は、戻り値は常に省略しても、本体から推論されますが、この仕様を変えるか悩んでいます(上記の例は、全てintを返す関数と解釈されます)。Kotlinでは、Unit(Voidとほぼ同義)の時のみ推論が効くので、Expressoもそうすべきかもと思っています。
引数の方は、デフォルト値がある時のみ推論が効きます(上記の例には存在しませんね)。
上記の例は上から解説すると、

  1. 引数なし、戻り値省略
  2. 引数あり、戻り値省略
  3. 引数あり、戻り値明示
  4. 引数あり、戻り値明示の再帰呼び出し
になります。まあ、他の言語と大きく違うところはないかと思います。
余談ですが、可変長引数をとる関数のパースはできるようになっているものの、コード生成をするようにしてないので、まだ動きません。とりあえず、print*系のために導入したもので、C#にもあるからまあいいかと思っているものですが、具体的なユースケースがそれほど思いつかず、どうしようか悩んでいます。実装自体はそんなに難しくないので、とりあえず入れてしまうのが正解なのかな〜・・・同様に、一般にString interpolationと呼ばれる機能も導入するか迷っています。これがあると、printFormat関数を置き換えることができるんですよね。実に悩ましいところです。(2018/4/8 追記: string interpolationを実装し、printFormat関数を廃止しました)

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